tokyo_transferの日記

誤字脱字乱文気にせず書くことにしました。

spider-man2

何をやってもダメ男、ピーター・パーカーは、
ほんとはニューヨークの正義を守るスパイダーマンだった。
伯父の遺した言葉を胸にピーターはひとり悪と戦い続けるが、
恋も仕事もうまくいかず、誰にも本当の事を言えない、
友達をも裏切り続けなくてはいけないピーターとスパイダーマンの孤独な二重生活に、
彼は苦悩し、ついには…。






サム・ライミが贈る、超、超、超正統派ヒーロー映画。
やたらと壮大でなく、難解でなく、
暗過ぎず、ひどい屈折もなく、
でも小さくまとまってもいない、
観客の視点と非常に近い世界を描く。



理系でカメラマン志望でバカが3つ位つくほどバカ正直な主人公

>「女の子には詩だ」と言われて、真に受けて詩を勉強して、
>好きな子の前で披露してしまう、彼女怒ってんのに。

を始め、
真っ直ぐな正義に貫かれた色調と、
それぞれの内面にある悪意との葛藤がもたらす影は、
(よく言って)わかりやすく映し出されるため、
見る人によってはいらいらして我慢できないであろうが、
それが許せるなら楽しめる。

かといって、ハリウッドにありがちな、大雑把さもそんなに目立たず、
バランスが取れている。
自分は非常に日本人にあった空気の映画ではないかなあ、と思う。


サム・ライミのマニアックでテクニカルな志向は目立たず、
(でもあちこちにちりばめられている)
とても素直な「主人公はおたくです=わたしはおたくです」という告白ととらえると、
やさしい目でみれるでしょう。
そうだよね、おたくは、ほんとーはヒーローになりたくて、
ほんとーは女の子に「かわいいかわいい」されたいんだよね。






あいたたたた。






ピーターパンシンドローム男子と、
不器用な男の子萌え女子
キルスティン・ダンスト演じるMJの動きは許してやる事、
多かれ少なかれ、ああいうことってあるでしょ?中に)と
てれびくん読者(テレビマガジンでも可)にお薦め。


話的には「それどーよ」という部分はすごく多いですが。
全体的に素直な作りの所為か、アクションも、とても素直で、
ケレン味のない美しい動きです。
作り手がなんだかんだでスパイダーマンが好きなんだろうなあ。
ニューヨークを飛び回るスパイディは、きれいでちょーかっこいいよ。